さんまを開き、押し寿司に仕立てた、さんま寿司。古来より熊野灘沿岸一帯、そして奈良旧大塔村や十津川村で食されてきました。正月や祭などのめでたい日の席を彩り、受け継がれてきた郷土食の一つです。
大和五条の奥深く。紀伊半島の中央、険しい山々に抱かれ、十津川沿いに佇む旧大塔村は、知る人ぞ知る秘境の地。村の9割超を森が覆い、多雨で霧が漂うこの地には、幽玄で神秘的な山間の景色が広がります。
紀伊山地の高みに位置する旧大塔村。この地を包む澄んだ空気は、夜空を鮮やかに映しだします。煌めく満点の星空は、息をのむ美しさ。奈良唯一の天文台を構え、「星のくに」として知られています。
伝統の味覚を、姿新たに現代へ。さんまをレモン酢で締め、昆布の風味を活かした「白さんま」。蒲焼のさんまと椎茸、実山椒で甘辛く仕上げた「黒さんま」。新しくも親しみのある、個性豊かな逸品です。
山間の地では、海から届く魚は貴重な食材。塩で締める等、長く食べる試行錯誤の歴史があります。熊野灘のさんまはほど良く脂が抜け、寿司に好適。さんま寿司は、先人の知恵から生まれた伝統の味です。
ほど良い粘りのある新潟県産コシヒカリに、甘めの酢を合わせて。冷めても美味しいシャリは、さんまの旨み、味わいを引き立てます。食べやすく巻物に仕立てたさんま寿司は、お土産やお弁当に最適です。
さんま寿司白さんま おぼろ昆布
レモン酢で締めたさんまと昆布をシャリで挟み、おぼろ昆布で巻きました。さっぱりとした味わい。
内容:さんま寿司 1本
¥ 1,300(税別)
さんま寿司黒さんま 焼き海苔
蒲焼のさんまと椎茸をシャリで挟み、焼き海苔で巻きました。実山椒が爽やかな余韻を残します。
内容:さんま寿司 1本
¥ 1,300(税別)